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new_01_red.gif①pixivBOOTHにて「fourteen years old 侵蝕恋愛 side storyⅠ」ダウンロード頒布開始いたしました。②pixivBOOTHにて「侵蝕恋愛Ⅴ 歴史の花冠」ダウンロード頒布開始いたしました。
③ご用のある方はこちらからどうぞ→mail_02_bla.gif

メルカリ出品から見えてきたもの

前回のコメ返でも少し触れさせていただいたのですが、最近メルカリを始めました。
メルカリをご存じない方のために少し説明させていただきますと、メルカリっていうのはスマホからお手軽に個人で出品、購入できるっていう今日本で大人気(?)のフリマアプリのことです。
某リサイクルショップの買い取り額があまりに安いので(一円とか)、それよりはましかと思って何気ない気持ちで始めたのですが、登録した直後に商品一点お買い上げ、その後も購入が止まらず、結局一週間で一万二千円程の利益になるという盛況ぶりです。すごくないですか!?
まあ売るブツにもよるのかもしれませんが、しかしわたしが書きたいのはそんなメルカリ体験記などではありません。
メルカリ出品から見えてきたことを書きたいのです。

フリマですから、まあ、自宅にある不要なものを出品する訳です。
で、出てくるわ出てくるわ、捨てるには忍びないんだけれどお値段が付くのであれば手放してもいいかなと思える品の数々。
つけまから始まって衣服や靴など、最初はあまり興味のないジャンルから手放していったんですが、ネタが尽きてCDや本に移行する過程で気付かされたことがありました。

あ、自分、もうこの本手放せるや、と思って驚愕した本。
それは、Coccoが特集された音楽雑誌でした。

これも、若い方はもうご存知ない方のほうが多いと思うのでご説明させていただきますと、Coccoというのはその昔小室サウンド全盛期だったころ(だったかな?)、その裏でひっそりじっとり根強い支持を得ていた女性歌手です。現在も現役で活動していらっしゃいます。

Coccoさんはどういう歌手かというと、一言でいうと日本のすべてのメンヘ◯の心を代弁していた歌手です。
というと、熱狂的なファンの方及びご本人は大激怒すると思いますが、とにかくなんていうか彼女は技術とか音楽性とかいったものを超越したところに立っていた歌手なのです。わたしは彼女を歌手というよりは、「歌」という媒体を使った憑依型の表現者、というふうに見てます。

わたしは彼女の音楽というよりは彼女の生き様に惹かれるものがあって、ずっと彼女の活動を追わせていただいてました。
Cocco特集本なんかもその過程で手にしたものです。
で、引越のたんびに「手放せないものリスト」の上位にかちこんできた十年来のバイブルを今回あっさり手放してしまったのです。

念のため出品する前に読み返してみたりもしたのですが、なんていうか内容が頭に入ってこないんですよ。
当時自分が感じていた感情とかも甦るんですけれど、それも込み込みでもう受け入れられない自分がいたというか。
昔はCoccoさんがいうことすべて手放しで賛同していたのに、今はそうじゃない自分がいることに気付かされたのです。
これは、自分でも本当に驚きの事実でした。

もう何名かの方はお気づきかもしれませんが、わたしがこのブログとは別のpixivBOOTHというところで発表している「侵蝕恋愛」という物語は、ごくごく若い頃の自分の実体験を物語に落とし込んだものです。
といってももちろんそのままの形じゃないですよ。

わたしは当時、今でいうメンヘラでした。
で、そのことが消化不良のまんま何となく大人になってしまったことがずっと納得いかなくて、そういった自分の中の吹きだまりを編集、構成しなおしたのが「侵蝕恋愛」という物語でした。
ケイは「あのときこういう人が側にいたら心強かっただろうな」という動機で生まれたキャラですし、セイレンたんは自分の中のある面の象徴付けとして生まれたキャラでした。

最初は。

でも、自分の意志とは無関係に彼らがどんどん物語の一キャラクターとして一人歩きを始めるようになって、その頃からケイは理想の男性じゃなくなりだんだん嫌いになってきましたし、セイレンたんもどんどんつかみ所のない得体の知れないキャラクーになってきました。

で、そのことと今回Coccoの本を手放してしまえたことが無関係とは思えないのです。

「侵蝕恋愛」の出発点は、自分のなかにある「マイナスエネルギー」です。
それが、年々薄くなってきている感触があるのです。
だから、今、わたしは「侵蝕恋愛」が終るのが先かマイナスエネルギーが尽きるのが先か、という瀬戸際にいて、おそらくあと一〜二年で決着を付けないと「侵蝕恋愛」は完結させることができないんじゃないかと思ってます。

わたしはこれまで、自分の中のマイナスエネルギーが尽きれば、きっと何も表現できなくなるんじゃないかと思ってました。
前の「音速形而上少年」というブログを閉鎖したのも、皆に優しくされすぎてあったかい気持ちになるのが怖かったというのが本当の原因です。
あったかい気持ちになると自分は満たされるけど、その分「侵蝕恋愛」という世界観の精度が落ちてしまうんじゃないかというジレンマに襲われてました。

でも、マイナスエネルギーが尽きつつある今、表現したいことがないかというとそんなことはまったくなくて、逆に表現したいことがいっぱいあって、それは「侵蝕恋愛」を出し切るまでは皆さんに発表することはないだろうけれど、構想はたくさんあるのです。

で、結論として何がいいたいかというと、自分は死や自傷や憎しみ恨み、ちょっと特殊だった家庭環境で溜まっていた鬱屈、そういったことだけを表現するために創作活動をしていた訳ではないということ。
それらはトリガーにしか過ぎなくて、自分が表現したいものはもっとこう……違うものなのです。
そのことに気付いて、で、それを模索するのが今とても楽しいのです。

このブログのタイトルでもある「Fleurage(フルラージュ)」は、フランス語の古語で「花」という意味です。
これといってはっきりとした意図があって「花」というブログタイトルにしたわけではないんですけれど、自分の子どもの頃の夢は「花屋さん」になることでした。なんでかというと、花はそれぞれ自己主張がものすごいのに総体として見たときに全然喧嘩をしていないからです。
なんかそういうのが子ども心にすごいあって。それで花屋さんていいなあ、と。

花には色があって形があって匂いがあって、その中には憎しみや悲しみといった負の感情も含まれているんだと思います。
ただ手放しに「世界は美しい!」「ポジティブシンキング最高!」っていうんでもなくて、かといって「憎い、この世の中がとっても憎い、せや腹いせに手首切ったろ!」っていうんでもなくて、なんていうんですかね、そういう……
自分がマイナスエネルギーとは違う、別の動機付けの段階に差し掛かっているのは確かなんです。

そんなわけで、メルカリを通して一種の断捨離をしているわたしだけれど、断捨離にはそういった心を可視化する面もあるんじゃないかと思うというお話でした。
よければ皆さんの中二病的な面とか、どうしようもない心の声とかもお聞かせ願えると嬉しいです。なんで創作をするのかということも含めて。

ここまでおつきあいくださりありがとうございました。
2017-07-28 : ■雑記 : コメント : 14 :
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マイナスエネルギー2

前回のマイナスエネルギー1の記事ではたくさんの方にご反響いただいた。
やはり皆さんそれぞれ思うところがあるようで、こういった爆発力や推進力といったものは、ある一定の時期を境に落ち着いてくるものなのだと思った。
で、そんな中にあって、「canariaさんがそんなになって寂しいです、心細いです」といった旨のお便り(?)をいただいて、自分の活動をそうやって見守って下さる方がいらっしゃるのはありがたいことだなぁとしみじみ思う反面、ちょっと言葉足らずな部分がるようだと思ったので、この間の記事に加筆することにする。

まず結論からいうと、創作意欲自体はまったく衰えていない。
あの書き方だと、わたしが現実の生活に満足して身も心も丸くなり、さも創作する必要を感じなくなったかのように見えるのだろうけれど、それはあくまで「動機付けの一つとしてのマイナスエネルギー」が衰退したという意味であって、今はそれに代わる新たな動機を模索中なのである。

マイナスエネルギーという言葉がまた誤解を招く要因なんだと思うんだけれど、わたしがここでいうマイナスエネルギーというのは、ごくごく個人的な体験や経験から派生したものを指す。
わたしでいうと、面倒くさい家庭環境で培われた捻くれた考えや鬱屈だ。
そういったものを、創作を通して表現していた。

で、侵蝕恋愛だったり千年相姦だったりを通してそういったものを発散し尽くしているとさすがにネタ切れになってきて、ネタ切れというのはつまりわたしの心の傷が溶解したというサインでもあるのだと思う。
だけどネタ切れになるほどマイナスエネルギーを垂れ流しまくっているにも関わらず、自分の心の奥底には耐えず満たされない想いがわだかまっていて、わたしが幼少期の頃から感じているこの心の飢えみたいなのは、家庭環境で培われたものでなく、どうやらもっと別のところからくるものであるようだという考えが頭をもたげてきた。
マイナスエネルギーは年々穏やかになるのに、この「飢え」は年々強くなっていく一方なのである。

飢え、と表現したけれど、マイナスエネルギーが海の上に突き出ている氷山なのだとしたら、この「飢え」は、海に埋もれている氷の土台に例えられるような気がする。
マイナスエネルギーという、個人の体験や経験から派生した、ある種「不純物」を切り崩したことで、それを上回るマイナスエネルギーを発見したという気分だ。

突き出ている氷山はあと少しで、だからこそその切り崩し作業は慎重に行わねばならない。

実はここ二ヶ月ほど「侵蝕恋愛」の執筆を(敢えて)ほっぽりだしていた。
「未完成の傑作より完成した駄作」をモットーに、言葉をこねくりまわそうと思えばいくらでもこねくり回せそうなものなんだけれど、敢えて自分に冷却期間を課したのである。
四巻、五巻と続けて出したせいか、エネルギー切れにもなっていたのもあった。

で、パワーが重鎮してきたのか、そろそろ六巻の執筆に戻ろうかという気になってきた。

けれど依然悩みは尽きない。
セイレンたんがダークホースのような気がするのだが、果たして。

そんなこんなで、水面下ではいろいろ足掻いているので、不安に思わないでいただけると嬉しいです、某様(笑)

他にも、水面下でいろいろ準備中なのですが、それはまた別の機会に。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
よければ皆様の心の声もお聞かせくださいね。
2017-08-23 : ■雑記 : コメント : 16 :
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イラストと小説でオリジナルの世界観を表現しています。上の画像はたらこさんがまたまた描いて下さったものです。今回はこちら方面から攻めてこられました。夢のコラボですね。ケイがとっても耽美で素敵です。瞳の色も設定の琥珀色を踏襲されてて感激しました。たらこさんいつもありがとうございます。初めましての方はこちらをどうぞ。

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『侵蝕恋愛Ⅰ紅き瞳の双花』
この世に居場所のない二人は、互いに何を求め、何を互いに見出したのか。
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『侵蝕恋愛Ⅱ蜜月』
ケイは路地裏で出逢った両性具有の少女の「片割れの性」に溺れ込むーー。
『侵蝕恋愛Ⅲ孤児院日誌』
ファーンは明け方の海で亡き母に瓜二つの少女セイレンに出会うーー。
『侵蝕恋愛Ⅳ恋人たちの契約』
一冊の手記がケイを過去へとからめ取るーー。
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